事例No.207(ADHD、ASD)服薬の副作用による居眠りについて

【事例紹介】

事例が起きた時期

過去5年以内

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:10,000人以上

対象学生

学科(専攻):人文科学、1年次、発達障害の重複(ADHD、ASD)

相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出

1.場面等

授業・研究指導

2.内容

入学後に学生本人から支援の相談があり、配慮願い文書作成中に授業中に起こったトラブル。
服薬の副作用で居眠りが起こり、教員に他学生の前で厳しく咎められた。学生本人から「副作用で起こるものだ」と居眠りの理由を伝えたが、教員にその場では理解されなかった。学生本人もその科目の受講に懸念を示し、教員にも障害学生支援担当職員から事情を説明したが、「眠くなりにくい時限のクラスに変更を」と提案があり、当該クラスでの対応が出来ないとの回答があった。

学校の対応

1.関わった部署

障害学生支援部署、教務担当部署、教育部門(学部、学科等)

2.対応内容

学生本人への聞き取り、当該科目の担当部署に報告・相談、そして教員へ相談を持ちかけた。しかし教員と学生本人との間で話し合いができないまま、教員の意向と学生本人の意向により、薬の副作用が起こりにくい時限にクラス変更となり、この教員の授業は、受講しないことになった。

理由、原因等 ※学校の回答

  • 具体的な内容

講義内で起こった事象に対して、担当教員と学生本人で話し合うことができなかったものの、学生本人の副作用が起こりにくい時限にクラス変更することで、学生本人も抵抗なく受講することが出来るようになった。

学生等の反応

  • 納得して、問題なく修学している

その後の経過

学生本人はクラス替えをした後は、順調に修学している。

【参照】