事例No.2510(上下肢機能障害)マットレスでの小論文受験、支援機器の使用、時間延長等

事例紹介

事例が起きた時期

令和3年度
発生時期:受験時

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:5,000から9,999人

対象学生

学科(専攻):人文科学、年次:1、障害種:肢体不自由(上下肢機能障害)

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出:有
  • 申し出を受けた部署(者)入試担当部署
  • 支援の申し出を受け付ける申請書(様式):無
  • ニーズ聴き取りのための面談:実施なし

2.支援が必要とされた場面

受験・入学

申し出への対応

1.配慮内容の決定について

  • 配慮の提供に関する学内関係部署の検討・協議:実施した
  • 検討協議に参加した部署(者):入試担当部署 教育部門
  • 配慮内容の決定過程:当該学生は参加せず、決定後に通知した
  • 学内関係部署への配慮依頼文書の配付:実施した

2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 特にフォローアップは行なっていない

相談内容

記入なし

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:出願書類の代筆もしくはパソコンなどによる作成

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
提供した配慮の具体的内容:出願書類の作成について、直筆ができないため代筆やパソコンなどで作成することを許可した
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:特段の申し立てもないため

申し出内容2:面接時の車いす使用および試験室への入退出時の付添人による車椅子の移動援助、控え室における吸引器の使用、マスク着用の代替としてマウスシールドの着用

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
提供した配慮の具体的内容:依頼のあった配慮内容のとおり、車いすの使用や付添人による移動援助、吸引器の使用、マウスシールドの着用を許可した
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:特段の申し立てもないため

申し出内容3:小論文試験において、試験室にマットレスの設置および移乗、iPadおよびマウスの使用、固定した補助台へ問題文設置、Wordにて小論文の解答、付添人による英和辞典活用支援、マウスから手が離れた際に所定位置へ戻すこと、試験時間延長(1.5倍)、AirDropによる解答用紙の配布および提出

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
提供した配慮の具体的内容:小論文試験において、配慮申し出のあった内容すべてを認めて実施した
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:特段の申し立てもないため

申し出内容4:面接試験において、回答に不鮮明な点があり、試験官からの依頼時のみ付添人による代弁と面接時間の延長(面接予定時間の1.5倍)代弁者は出身高校の担任教員

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
提供した配慮の具体的内容:面接時において、聞き取りにくい場合付添人による代弁と面接時間延長を許可した
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:特段の申し立てもないため

申し出内容5:医療的ケアの時間を勘案し、希望する試験開始時刻(10時)の設定

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
提供した配慮の具体的内容:希望のあったとおり、小論文試験を試験1日目10時から、面接試験を試験2日目10時から開始した
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:特段の申し立てもないため

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

不服、不満、苦情等申し立て:なかった

その後の経過、課題等

記入なし

【参照】