事例No.31(聴覚・言語障害)補聴環境の整備がうまくいっていない大学の学生、大学双方からの相談

【事例紹介】

事例が起きた時期

6年以上前

事例が起きた学校

大学

当該学生の属性

障害種別:聴覚・言語障害(難聴)

相談者

本人

相談にいたる経緯

夜間部に入学した難聴学生より、情報保障についての相談があった。また、大学事務担当者からも、難聴学生への補聴環境整備について相談が入った。

相談内容

夜間部に在籍する難聴学生から、FM補聴システムの活用や友人のサポートにより授業を受けているが情報が十分に入らないとの相談を受けた。また、大学の事務担当者からは、在籍している難聴学生からFM補聴システムが有効に使えていないとの訴えがあり、相談したい旨の連絡があった。

機関の対応

  • 他の機関や人に紹介

補聴相談の専門家とともに大学を訪問し、学生本人、大学事務担当者、学部教員と話し合いの場を持った。FM補聴システムの使い方や特に効果的に使用できる授業形態や使用上の留意点などを説明。併せて、パソコン文字通訳のデモを提示し、本人にとって文字情報が有効であるかどうか確認した。その結果、特に必要性の高い授業だけでもパソコン文字通訳をつける方向となった。

その後の経過

大学からパソコン文字通訳の団体に依頼し、一部の授業で情報保障を利用することとなった。在学中、予算の制約や人材不足などで支援者が不足した時期もあったが、必要な課程を修了した。