事例No.475(弱視)書籍等のテキストデータ化およびe-bookの購入

【事例紹介】

事例が起きた時期

平成28年度
発生時期:その他

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:2,000から4,999人

対象学生

学科(専攻):人文科学、3年次、視覚障害(弱視)

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出があった
  • ニーズ聞き取りのための面談を実施した

申し出を受けた部署(者):障害学生支援部署

2.支援が必要とされた場面:受験・入学

相談内容

  • 視覚障害のための授業資料等のテキストデータ化を希望

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:授業で必要な資料、書籍等のテキストデータ化を行なう

決定した配慮内容:申し出通りの配慮を提供した

配慮内容の決定について

  • 配慮の提供について学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した

協議に参加した部署(者):障害学生支援部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)

配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 配慮を提供した学生に対して、定期面談を行なっている

申し出内容2:授業に関連しない、個人的な勉強のため書籍のテキストデータ化を希望

決定した配慮内容:希望している分野の書籍を図書館でe-bookとして購入

配慮内容の決定について

  • 配慮の提供について学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった

協議に参加した部署(者):障害学生支援部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)

配慮決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 配慮を提供した学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった
  • 配慮を提供した(しなかった)学生に対して、定期面談を行なっている

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

1.申し立て

申し立てを受けた部署:障害学生支援部署
申し立て内容:e-bookからダウンロードしたデータでは読みづらい、資料数も少なく十分でない

2.申し立てへの対応

申し立ての対応に関わった部署(者):障害学生支援部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)、その他
申し立てへの対応手順:障害学生支援担当部署に学生から相談があり、学部副部長、図書館担当者も含めて対応を検討・協議した。
申し立てへの対応内容:学生が希望している書籍でe-bookに対応していないものなどは直接出版社にテキストデータをもらえないか交渉をするが、金額負担が大きく実現できず。学生が希望するe-bookを図書館で優先的に購入してもらえるようにすることで対応することとした。
対応に対する学生の反応:引き続き協議中

その後の経過、課題等

授業に関連していない資料すべてを支援室でテキストデータ化することは人的資源の不足により対応できなかっため、代替案としてe-bookの導入を行なったが、入手できるタイトルに限りがあり、また学生にとっての利便性にも制限がかかるため、引き続き良い対策を模索している。

【参照】