事例No.542(ASD)ある一定場面において会話をすることが困難となるため配慮を希望

【事例紹介】

事例が起きた時期

平成28年度
発生時期:入学後

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:10,000人以上

対象学生

学科(専攻):社会科学、1年次、発達障害(ASD)

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出があった
  • ニーズ聞き取りのための面談を実施した
  • 申し出を受けた部署(者):教務担当部署

2.支援が必要とされた場面:授業・研究指導、実習・フィールドワーク等、事務窓口での対応

申し出内容と配慮の提供

申し出内容:ある一定場面において、会話をすることが困難となるため、授業の対応をしてほしい

決定した配慮内容:申し出通りの配慮を提供した
本人のヒアリングをし、全履修科目担当者に配慮依頼書を配付することとした。また、各演習科目について、授業の進行方法を検討。本人・担当教員と三者面談を行ない、出席確認方法や発表方法などについて決定した。

配慮内容の決定について

  • 配慮の提供について学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 配慮内容の決定は学校が行ない、学生には決定後に通知した
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した


協議に参加した部署(者):障害学生支援部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)、学生相談部門

配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 配慮を提供した学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった
  • 関係部署(者)に対してその後の状況に関して情報共有、聞き取り等を行なっている

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

申し立てはなかった

その後の経過、課題等

交換ノートやコンディションシートなどを独自に作成し、コミュニケーションを図る教員もおり、スムーズに進んでいる。就職活動について、どのように取り組んでいくか、今後の課題となっている。

【参照】