【事例紹介】
事例が起きた時期
過去5年以内
事例が起きた学校
私立大学
当該学生の属性
学科(専攻):工学、受験時、障害種別:肢体不自由(上下肢機能障害)
相談者
本人
相談にいたる経緯
当時、当該生徒が在学中だった高等学校から当自治体にケース会議への参加の依頼があった。
相談内容
当該生徒が大学の通学や学内で受けられる支援は何かという主題であったが、高等学校が自治体の障害福祉制度や個別事例に詳しい支援学校教諭を会議に招聘しており、基本的に通学や学内での障害福祉サービスの利用ができない自治体が多いことは本人・保護者・関係職員には認知されていた。ただ、だからといって通学や学内での介助を大学側が十分に(あるいは全く)提供できない状態であることには変わりないので、そこを障害福祉支援で埋め合わせてほしいという期待は感じられた。しかし、自治体では通学や学内での障害福祉サービスの利用を認めていないため、その旨説明し、理解を得た。
機関の対応
- すでにおおまかな方向性は検討済
大学側として通学や学内でどのような支援が可能なのかは、本人を知る高校や本人・保護者から大学に問い合わせて具体的に確認してもらうしかなく、ある程度はすでに協議がなされている様子であった。なお、高校ー保護者間の認識では、通学は親が車でせざるを得ないという結論になっていた。
また、学内の移動や介助については、会議に参加した支援学校教員の経験によると、大学所在地の社会福祉協議会登録のボランティアに依頼できた事例があるとのことで、後日、本人・保護者から当該社協に相談することになった。
その後の経過
当自治体の対応としては、在宅での障害福祉サービスや短期入所の利用の可能性があるため、障害支援区分の取得を進めることにはなったが、通学や学内での対応についての相談は、会議以降はない。