事例No.1013(難聴)不満の声はないが、教員のマイク使用、ノートテイカーの配置等が不十分

【事例紹介】

事例が起きた時期

平成29年度
発生時期:入学後

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:1から499人

対象学生

学科(専攻):人文科学、3年次

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出があった
  • 支援の申し出に関する申請書(様式)がある
  • ニーズの聞き取りのための面談を実施した

2.支援が必要とされた場面:授業・研究指導、実習、フィールドワーク等

申し出への対応

1.支援の申し出の受付

  • 配慮の提供について、学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 協議に参加した部署(者):障害学生支援部署、入試担当部署、学生生活支援担当部署、教務担当部署、
    教育部門、学生相談部門
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した

2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 当該学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった
  • その後の状況に関して、関係部署(者)に聞き取り、情報共有等を行なっている

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:講義中、担当教員にマイクをつけてほしい(自分は補聴器のようなものでマイクからの音声をきく)

決定した配慮内容:申し出通りの配慮の提供を決定した
配慮内容決定時点での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
事後評価:ニーズを完全には満たしていないが、学生も概ね満足している


申し出内容2:講義にノートテイカーをつけてほしい

決定した配慮内容:申し出通りの配慮の提供を決定した
配慮内容決定時点での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
事後評価:ニーズを満たせなかったが、学生は理解し、我慢している

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

不服、不満、苦情等の申し立てはなかった

その後の経過、課題等

マイクについては、本人が用意した。教員がうっかり付け忘れてしまったり、周りがうるさくて聞き取りづらいこことがあったが、学生は概ね満足している。
ノートテイクについては、学生ボランティアの配置のため、授業の空きコマ等のミスマッチで、全授業につけることができず、当該学生が我慢することとなってしまった。その結果を踏まえ、後期はボランティア学生数を増やしたため、今は問題がなくなっている。

【参照】