【事例紹介】
事例が起きた時期
平成28年度
事例が起きた学校
私立大学、学校規模:2,000から4,999人
対象学生
学科(専攻):人文科学、3年次、聴覚・言語障害(難聴)
相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出
1.場面等
授業・研究指導、事務窓口での対応
2.内容
この学生は、話し手の口元を確認しなければ内容が理解できないため、事前に大学から授業担当者に「できるだけ正面を向き、はっきり、ゆっくり話してほしい」という内容の支援協力文書を渡していた。しかし、チューターを付けても理解ができない授業がいくつかあり、学生が学生課に相談したが、対応に不十分な点があり、対応の遅さ等を保健室に相談した。
学校の対応
1.関わった部署
学生生活支援担当部署(学生課等)、教務担当部署、保健管理センター等
2.対応内容
保健室からの連絡で、学生課と教務課で状況を確認し、早急に対応策を検討した。授業担当者に相談の上、学生、授業担当者、教務課で面談を実施した。チューターの手配と授業後の授業担当者による補講等で対応。その後学生との面談で授業の理解に関する不安が解消したことを確認した。
学生等の反応
- 納得して、問題なく修学している
来校した母親にこれまでのことを報告し、対応に納得してもらった。
その後の経過
障害の程度が重くない学生でも、悩みをため込む前に相談ができるよう定期的に出欠の確認や声がけをすること必要である。