事例No.682(下肢機能障害)体育実技やフィールドワークに参加できるか不安

【事例紹介】

事例が起きた時期

平成28年度
発生時期:入学後

事例が起きた学校

国立大学、学校規模:5,000から9,999人

対象学生

学科(専攻):工学、1年次、肢体不自由(下肢機能障害)

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出があった
  • ニーズ聞き取りのための面談を実施した
  • 申し出を受けた部署(者):障害学生支援部署

2.支援が必要とされた場面:授業・研究指導

相談内容

  • 下肢の障害のため、装具をつければ歩行できるが、走ることができない
  • 集団で行動する際に遅れてしまう
  • 体育実技やフィールドワーク等の実習に参加できるかが不安

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:体育実技について

決定した配慮内容:体育実技については、球技等の走る必要がある種目ではなく、身体に負担のかからない種目を優先的に選択できるように担当教員と相談することを提案した

配慮内容の決定について

  • 配慮の提供について学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 配慮内容の決定は学校が行ない、学生には決定後に通知した
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した

協議に参加した部署(者):障害学生支援部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)、保健管理部門

配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 配慮を提供した学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった

申し出内容2:フィールドワーク等の実習について

決定した配慮内容: フィールドワーク等の実習については、学生特別支援室から学科教員に障害の状況を説明し、実習の内容を事前に知らせてもらい、参加できる作業に参加する、身体に負担のかからない役割を分担してもらう等の配慮を受けることを提案した

配慮内容の決定について

  • 配慮の提供について学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 配慮内容の決定は学校が行ない、学生には決定後に通知した
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した

協議に参加した部署(者):障害学生支援部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)

配慮決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 配慮を提供した学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

申し立てはなかった

その後の経過、課題等

  • 体育実技は、出来る範囲で参加することができており、問題なく履修できている
  • フィールドワークはまだ始まっていないが、学科の教員の理解を得ることが出来ており、学外で行なわれた新入生合宿では移動や参加する活動の選択の際に配慮を受けることができた

【参照】