事例No.56(神経症性障害等)卒業・資格取得に必要な単位が取得できず保護者から申し出

【事例紹介】

事例が起きた時期

平成28年度

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:10,000人以上

対象学生

学科(専攻):保健(医・歯学を除く)、4年次、精神障害(神経症性障害等)

相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出

1.場面等

実習、フィールドワーク等、試験の評価、単位取得、卒業要件等

2.内容

卒業や資格の必須となる実習単位が取得できなかったことや、その後の学部での対応について、保護者が不満を感じて学生相談担当部署に相談が入った。

学校の対応

1.関わった部署

学生生活支援担当部署(学生課等)、教育部門(学部、学科等)、その他(学生相談担当部署)

2.対応内容

実習単位が取れなかったことで、保護者から学生相談担当部署に連絡が入った。不安障害で治療しているので、実習時に特別な配慮をしてくれたのか等、学部の対応に不満を訴えた。学生本人は学部での合理的配慮を希望していなかったが、学部教員も本人の特性を考えて、実習班や指導者との組み合わせを暗黙に配慮していた。保護者からの訴えを受けて学部と調整し、学部側から、実習中の対応や評価について保護者や本人に直接連絡を取り、実習評価についての詳細を説明した。その後本人は自分の適性を考え、進路変更を希望している。

理由、原因等 ※学校の回答

  • 教育の目的・内容・機能の本質的な変更となるため

学生等の反応

  • 不登校、休学、退学等

進路変更を希望し休学をしている。

その後の経過

第三者に説明可能な評価基準や学生や保護者への説明責任をより明確にしなくてはならないという雰囲気が強くなった。

【参照】