事例No.126(上下肢機能障害)施設利用や改修に関する相談への学校の対応について

【事例紹介】

事例が起きた時期

過去5年以内

事例が起きた学校

国立大学、学校規模:5,000から9,999人

対象学生

学科(専攻):社会科学、3年次、肢体不自由(上下肢機能障害)

相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出

1.場面等

授業・研究指導、事務窓口での対応

2.内容

  • エレベータのドアの開閉時間が短いため、閉まるまでの時間の延長を希望
  • 過去に講義棟のとびらが自力で開けられないことを相談したが、一切学校の対応がなかった(対応部署は不明)
  • 過去に図書館を利用しようとしたら、その日のうちに本人が求める資料を用意するのは不可能と対応された(図書館)
  • 車いすで学内を移動するときに、障害物の有無などを注意してもらえる付添の学生の補助を希望
  • 授業時に利用する傾斜板(特注品、18万円)の保管用の保管庫の設置、あるいは移動時の学生補助者提供を希望

学校の対応

1.関わった部署

教務担当部署、施設・設備担当部署

2.対応内容

  • 学生が履修する授業のある講義棟の、エレベータのドアの開閉時間を20秒に延長した
  • 建物改修後の講義棟のとびらは、1ヶ所が引き戸になっており、車いすの学生でも十分に開けられるものとなっている
  • 図書館職員によると、本人が求める資料用の専用棚を用意したが、本人の利用はない
  • 全学生向けに補助学生募集の掲示を出したが、希望者が1人も出なかったため、対応できなかった

理由、原因等 ※学校の回答

  • 支援体制、支援学生の確保
  • 具体的な内容

車いすで学内を移動するときに、障害物の有無などを注意してもらえる付添の学生の補助を希望については、全学生向けにボランティア学生募集の掲示を出したが、希望者が1人も出なかったため、対応できなかった。

学生等の反応

  • 納得して、問題なく修学している

エレベーターの稼働時間が延長されたことについて、学生からお礼があった。

その後の経過

現在は一身上の都合で休学している。

【参照】