事例No.49(気分障害)公共交通機関の利用が苦手でバイク通学を申し出

【事例紹介】

事例が起きた時期

平成28年度

事例が起きた学校

公立大学、学校規模:1,000から1,999人

対象学生

学科(専攻):1年次、精神障害(気分障害)

相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出

不安神経症の診断を受けている学生から、公共交通機関の利用が「嫌なため(本人の表現)」、250ccのバイクで通学したいと相談があった。

学校の対応

1.関わった部署

障害学生支援部署、学生生活支援担当部署(学生課等)、その他(学生相談室)

2.対応内容

学生からのヒアリング2回、学生相談室での面談数回、学外の学校医への相談を実施、当該学生と学生相談室カウンセラーとの間である程度良好な関係出来上がったと判断した時点で、学生課事務職員から現時点の判断として不許可を伝えた。
その際、(1)医務室を利用する等しながらではあるが、欠席せずに通学できていることから、バイク通学の必要性が大きいとは言えないこと (2)当該学生が通学するルートが、高速道路を2本経由し約90分かかるルートであること、学生の運転経験が少ないことから、交通事故の被害者・加害者となるリスクが累計的に高いことを理由として伝えた。
また、体調が悪化する等により状況が変化した場合には、再度検討するので、学生課職員かカウンセラーに相談して欲しいとも伝えた。

理由、原因等 ※学校の回答

  • 障害者でない学生との比較において同等の機会の提供とはならないため

学生等の反応

学生は淡々と判断結果を聞き「分かりました。ありがとうございました。」と回答したが、その内心までは不明である。

【参照】