【事例紹介】
事例が起きた時期
6年以上前
事例が起きた学校
私立大学、学校規模:2,000から4,999人
対象学生
学科(専攻):社会科学、2年次、精神障害(統合失調症等)
相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出
1.場面等
試験の評価、単位取得、卒業要件等
2.内容
資格・免許の課程を履修できる試験に落ちた。前年も不合格だったが今回は2度目であり、他の受験生は1年生なので合格に自信があった。なぜ落ちたのか教員に直接聞きに行くが、「合格点に達しなかったから」とだけと言うだけで相手にしてもらえなかった。課程履修の担当教員の中では、想定内のことであったので窓口担当教員を決めており、学生と話をすることになっていたがそれでは怒りが収まらなかった。「自分が精神疾患だから落とされた」といって学生相談室に申し立てをしてきた。
学校の対応
1.関わった部署
学生生活支援担当部署(学生課等) 、教育部門(学部、学科等)、その他(主治医)
2.対応内容
この学生は以前から不定期ではあるがカウンセリングを利用しており、普段から突発的な事由に備え父親や大学職員、ゼミ担当教員、主治医と連携をとっていた。今回も学生相談室の臨床心理士、ゼミ担当教員、学生が所属している学内ボランティア団体の担当職員が学生に話をした。精神疾患であるという理由で不合格になったのではないということを説明した。ゼミ担当教員から主治医に連絡をし、主治医からは、病状を考え卒業だけを目指したらとアドバイスを受けた。
学生等の反応
- 学内の相談機関または教職員に相談した
- 学外機関等に相談し、当該機関等から問い合わせ等があった
学生から学生相談室の臨床心理士に「複数の人からアドバイスを受け、自分なりに考え、気持ちを切り替えることにした」と報告があった。無事4年間で卒業した。