事例No.187(難聴)入学時の申し出により外部委託の情報保障システム導入と学生ノートテイカー団体を発足

【事例紹介】

事例が起きた時期

過去5年以内

事例が起きた学校

公立大学、学校規模:2,000から4,999人

対象学生

1年次、聴覚・言語障害(難聴)

相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出

1.場面等

授業・研究指導

2.内容

入学時に聴覚の障害があると本人より申し出があったが、当時本学では障害学生を支援する団体が存在しておらず、即応できる環境が整っていなかった。学生の入学を受け、学生支援団体より有志を募り要約筆記のボランティアを発足し、講義内の情報保障に関わってもらった。テイカーの学生に向け要約筆記の講座や勉強会なども積極的に開催し、技術の向上に努めたが一定の技術を保障するに至らず、障害学生への聞き取りを行なった際、個人の差が激しい、情報が的確に伝達されていないように感じる、字が荒くて読みづらいなどの不満・不服につながってしまう結果となった。

学校の対応

1.関わった部署

学生生活支援担当部署(学生課等)、教務担当部署、施設・設備担当部署

2.対応内容

障害学生が履修登録している科目において履修登録後初回の授業で外部委託している情報保障システムと学生ノートテイカーの両方を設置し、障害学生にどちらの方法で情報保障を行なっていくかを選択してもらうシステムを取り入れた。情報保障における一定の技術保障のために学生テイカーに向けた要約筆記やPC要約講座、勉強会の開催なども継続して行なっている。

学生等の反応

  • 納得して、問題なく修学している

その後の経過

今後障害学生が本学での履修を円滑に進めるために学生テイカーの技術向上のための講座を再度開催し技術と意識の向上をねらっている。

【参照】