事例No.6(発達障害・精神障害)グループワーク、学外実習でのコミュニケーション支援

【事例紹介】

事例が起きた時期

平成28年度

事例が起きた学校

公立大学、学校規模:1から499人

対象学生

学科(専攻):保健(医・歯学を除く)、3年次、その他の障害(発達障害、精神障害)

相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出

1.場面等

授業・研究指導、実習、フィールドワーク等

2.内容

  • グループワーク(実習前演習)や病院等の大学外臨地実習先でのコミュニケーションの支援の申し出
  • 授業途中での退席等講義における配慮・支援の申し出

学校の対応

1.関わった部署

障害学生支援部署、学生生活支援担当部署(学生課等)、教務担当部署、教育部門(学部、学科等)、保健管理センター等、就職支援部署

2.対応内容

常備薬未服用時に、学内で発作(急に叫んだり、机をひっくり返す等)を何度か起こし、他の学生を傷つけた為、一昨年措置入院となった。薬を服用したかどうか学校側で確認することは困難なため、看護師の臨地実習が可能かどうかも含め、学科長・保健室長が同席の上、主治医の診断を受けた。
座学の単位は取得できたが、臨地実習の単位が取得できなかったため、留年となることが見込まれ、10月より休学中。4月復学予定。
グループワークでは、本人の同意のもと、グループの学生全員に本人の状態を伝え、本人への声かけ・連絡等をするよう働きかけた。

  • 学内協議

担当部署間の連携及び情報共有のためのケース会議を実施した。
修学に関する支援を検討するため、学科内会議を実施した。

  • 合意形成のための話し合い

学科長、保健室長等教員との面談を実施した。さらに、本人と教員と主治医による面談を実施した。

  • 実施した支援

授業、グループワークにおいて途中退席を認める等の配慮を行なった。
学内での居場所づくりを行なった。

理由、原因等 ※学校の回答

  • 教育の目的・内容・機能の本質的な変更となるため
  • 具体的な内容

主治医の診断で、病院での臨地実習に参加することが困難と判断された。

学生等の反応

  • 納得して、問題なく修学している

その後の経過

学科長が定期的に連絡を取り、状況を把握している。本人が希望する教職員との面談の場を提供している。病院での臨地実習期間は、学内及び自宅で自習とした。

【参照】