事例No.33(聴覚・言語障害)予算・人材不足を理由に情報保障を提供しないことについての相談

【事例紹介】

事例が起きた時期

平成28年度

事例が起きた学校

大学

当該学生の属性

1年次、障害種別:聴覚・言語障害(聾)

相談者

保護者

相談にいたる経緯

聴覚障害学生の保護者から、在住地域の聴覚障害者センターに問い合わせたところ当機関を紹介されたとのことで、大学にて支援の対応が取られていないことについての相談が入った。

相談内容

4月から子どもが大学に入学したが、情報保障支援の体制が取られておらず授業内容がわからなくて困っている。自身で支援者を探し同行させることは大学側から認められているが、何か良い方法があれば教えてほしい。

機関の対応

他の機関や人に紹介・助言

  • 大学側とまだ交渉の余地があるのではないかと伝え、大学側で窓口となっている担当教職員に当方に直接連絡を入れてもらえるよう仲介を依頼した
  • 情報保障支援に関する資料を郵送し、聴覚障害学生本人と大学担当者双方で、情報を共有してもらうように伝えた
  • 他大学の障害学生支援室を紹介し、聴覚障害学生本人が訪問して支援の実際の状況に触れてもらう機会を設けた
  • 学部の担当教員と直接連絡を取り、大学に訪問して支援体制の構築について助言するとともに、ノートテイカーの養成方法について助言を行なった

その後の経過

大学でノートテイカーの養成・派遣を行ない、支援を運営する方向に向かっている。