事例No.1218(ADHD)実務訓練履修を就労移行支援事業所プログラム履修で代替等

事例紹介

事例が起きた時期

平成30年度
発生時期:進級時

事例が起きた学校

国立大学、学校規模:2,000から4,999人

対象学生

学科(専攻):工学、年次:4、障害種:発達障害(ADHD)

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出:有
  • 申し出を受けた部署(者):障害学生支援部署
  • ニーズ聴き取りのための面談:実施した

2.支援が必要とされた場面

授業・研究指導 試験の評価、単位取得、卒業要件等 キャリア教育、就職活動

申し出への対応

1.配慮内容の決定について

  • 配慮の提供に関する学内関係部署の検討・協議:実施した
  • 検討協議に参加した部署(者):障害学生支援部署 教務担当部署 教育部門 学生相談部門 就職支援部門
  • 配慮内容の決定過程:建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 学内関係部署への配慮依頼文書の配付:実施した

2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 当該学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった。
  • 当該学生に対して、定期面談を行なっている。
  • その後の状況に関して、関係部署(者)に聴取、情報共有を行なっている。

相談内容

記載なし

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:在学年限を延ばしてほしい。

配慮の不提供を決定した不提供の理由:教育の目的・内容・機能の本質的な変更となるため
配慮内容決定時での合意形成:記載なし
事後評価:記載なし

申し出内容2:大学院の推薦入試を優先的に受けられるようにしてほしい。

配慮の不提供を決定した不提供の理由:教育の目的・内容・機能の本質的な変更となるため
配慮内容決定時での合意形成:記載なし
事後評価:記載なし

申し出内容3:周りの音などが気になる場合に研究室外の場所で研究等を行えるようにしてほしい。

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
提供した配慮の具体的内容:研究等を一定時間、図書館で行うことを指導教員が認めることとした。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:こちらの提案を受け入れた

申し出内容4:研究室で研究中に研究室外に出て休憩を取れるようにしてほしい。

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
提供した配慮の具体的内容:研究室で研究等を行う際は、適宜研究室外に出て構内を10分程度歩くなどして休息を取ることを指導教員が認めることとした。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:提供した配慮についてアンケートを行なった結果、満足しているとの回答であった。

申し出内容5:就労移行支援事業所プログラムの履修を実務訓練履修と見なしてほしい。また、就労移行支援事業所のプログラム履修時間だけでは実務訓練の規定時間に足りないので、事業所スタッフのサポート時間や大学内での履修時間も実務訓練履修時間として認めてほしい。

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
提供した配慮の具体的内容:就労移行支援事業所プログラムの履修時間、就労移行支援事業所スタッフによるサポート時間及び大学の指導教員による大学内での訓練時間を合わせた履修時間を実務訓練履修時間として認めることとした。「実務訓練実施委員会」において、本質的変更に当たらないかについて議論はあったが、実務訓練(企業内実習)と就労移行支援事業所プログラム(社会的スキル等を学ぶもの)には内容が異なる部分はあるものの、キャリア教育という観点では共通するとして、本質的変更には当たらないと判断した。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:提供した配慮についてアンケートを行なった結果、満足しているとの回答であった。

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

不服、不満、苦情等申し立て:なかった

その後の経過、課題等

記載なし

【参照】