事例No.180(ASD)入試時の受験時間延長及び入学後の板書撮影許可を申し出

【事例紹介】

事例が起きた時期

過去5年以内

事例が起きた学校

国立大学、学校規模:5,000から9,999人

対象学生

学科(専攻):農学、受験時、発達障害(ASD)

相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出

1.場面等

受験・入学、授業・研究指導

2.内容

入学試験では、受験時間延長の申請があった。
入学後は、書くのが遅いので、板書の写真撮影を許可してほしい。また、過度のストレスがかかると、疲れやすくバランスを崩しやすくなり、段取りをするのが苦手で手抜きをしていると誤解されることがあるので、配慮してほしい。

学校の対応

1.関わった部署

入試担当部署、学生生活支援担当部署(学生課等)、教務担当部署、教育部門(学部、学科等)

2.対応内容

入学試験では、本人の申し出どおり、受験時間1.3倍とし、別室受験で対応した。
入学決定後に学生本人、保護者、カリキュラム委員長、学生支援委員長、アドバイザー教員、修学支援グループサブリーダー、学務係長で話し合いを行ない、以下の対応をすることになった。

  • 週1回、アドバイザー教員が面談する
  • 授業の履修指導について、カリキュラム委員長がケアする
  • 授業中の板書の写真撮影については、撮影音が出るので、担当教員に事情を説明して、承諾を得ておくことになった

学生等の反応

  • 納得して、問題なく修学している

その後の経過

現在は、特別な配慮なく学生生活を過ごしている。面談等も実施していない。

【参照】