事例No.2178(ADHD)確実な情報伝達がなく試験を受験できなかったと申し立て

事例紹介

事例が起きた時期

令和2年度
発生時期:進級時

事例が起きた学校

国立大学、学校規模:5,000~9,999人

対象学生

学科(専攻):理学、年次:2、障害種:発達障害(ADHD)

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出:有
  • 申し出を受けた部署(者):障害学生支援部署
  • 支援の申し出を受け付ける申請書(様式):有
  • ニーズ聴き取りのための面談:実施した

2.支援が必要とされた場面

授業・研究指導 試験の評価、単位取得、卒業要件等 

申し出への対応

1.配慮内容の決定について

  • 配慮の提供に関する学内関係部署の検討・協議:実施した
  • 検討協議に参加した部署(者):障害学生支援部署 教務担当部署 教育部門
  • 配慮内容の決定過程:当該学生は参加せず、決定後に通知した
  • 学内関係部署への配慮依頼文書の配付:実施した

2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 当該学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった

相談内容

記入なし

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:口頭のみの指示では聞き逃したりしやすいため、重要事項等は板書または文書で提示してほしい

申し出内容2:気分の波が激しく、集中力維持も難しいため、課題の取り組みに時間がかかることがある。したがって、課題の提出締切を延長してほしい。

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

その後の経過、課題等

その後、授業担当教員が、試験日等をアナウンスした日の出欠を確認したところ、当該学生は欠席していた。
授業に参加していなければ、そもそも口頭指示を聞くこともできず、学習管理システムも確認していなかった本人に非があることが明らかとなった。
代替措置等の対応後であったため、代替措置を取りやめることはしなかった。
今後は、授業に参加していない状況では希望する配慮がなされることはない旨、当該学生に説明した。

【参照】