事例No.1081(難聴)配慮を受けていると気づかれたくないとできる限り音声認識機器による支援を希望

【事例紹介】

事例が起きた時期

平成29年度

事例が起きた学校

国立大学、学校規模:10,000人以上

対象学生

学科(専攻):工学、1年次

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出があった
  • 申し出を受けた部署:教務担当部署
  • 支援の申し出に関する申請書(様式)がある
  • ニーズの聞き取りのための面談を実施した

2.支援が必要とされた場面:受験・入学、授業・研究指導、式典、行事、説明会、シンポジウム等への参加

申し出への対応

1.支援の申し出の受付

  • 配慮の提供について、学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 協議に参加した部署(者) 、障害学生支援部署、教務担当部署、教育部門
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した

2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 当該学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった
  • 当該学生に対して、定期面談を行なっている

相談内容

聴覚に障害があるとの申し出

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:授業によっては、機器の貸出をしてほしい、場合によってノートテイクをしてほしい

決定した配慮内容:申し出通りの配慮の提供を決定した
配慮内容決定時点での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:特に不満はあがらなかった

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

  • 不服、不満、苦情等の申し立てがあった

申し立てを受けた部署(者):障害学生支援部署
教員の話し方によっては、機器が音声を認識しない。また、機器の接続が切れることがある。
申し立てへの対応に関わった部署(者):障害学生支援部署、教務担当部署、教育部門(学部、担当教員等)
申し立てへの対応手順:対応策について検討し、学生へ説明を行なった
申し立てへの対応内容:関係する教員へ、ハキハキ話してもらうよう依頼を行なった

  • 機器の接続が切れる原因を突き止め、対処を行なった
  • 機器ではなく、ノートテイクの提案も行なったが、希望なし

ノートテイクについては、自分が配慮を受けていることを、他の学生に気づかれたくないという思いがあり、できる限り機器の使用を希望した

対応に対する学生の反応

  • 納得して、問題なく修学している

学生の反応の具体的内容:早急な対応に満足されていた

【参照】