事例No.183(発達障害・精神障害)保護者の障害に対する理解について

【事例紹介】

事例が起きた時期

過去5年以内

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:10,000人以上

対象学生

学科(専攻):人文科学、3年次、その他の障害(発達障害、精神障害)

相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出

1.場面等

授業・研究指導、実習、フィールドワーク等、事務窓口での対応、式典、行事、説明会、シンポジウムへの参加、試験の評価、単位取得、卒業要件等、その他

2.内容

1人暮らしだが、日常生活を送るのが困難な学生。

学校の対応

1.関わった部署

学生生活支援担当部署(学生課等)、その他(学生相談室)

2.対応内容

1人暮らしだったが、日常生活を送るのが困難な学生だった。1、2年次はほとんど来室しなかったが、3年次から、毎日のように相談室に来室するようになり、授業の履修の仕方やテスト勉強の方法等の学校生活のことや、毎日着て来る洋服のことや食生活のこと等の日常生活のことも、まとめて相談に来るようになった。父親は当該学生の障害を理解しておらずに頭ごなしに叱るばかり、母親も父親よりは理解はしているものの、学生が電話をするたび(電話をするのに躊躇してしまうので、よく相談室から電話していた)に説教している声が、電話の向こうから聞こえていた。学校で行なっていた支援としては、履修カリキュラムを共に作成することや、予習・復習の仕方の指導、授業担当の先生方との情報共有等であった。また、本人は1つのことで頭がいっぱいになってしまう傾向があり、テスト期間になるとまったく家の掃除や洗濯をしなくても平気な状態になってしまうので、相談室の相談員や学生部の職員等が学生の下宿先まで出向き、掃除や洗濯を手伝ったりもしていた。

学生等の反応

1年留年したが、無事に卒業した。卒業後は、大学の近くにある障害をもつ学生の就労支援施設の方につなげた。現在連絡はとっていないので、どうしているかは不明。

【参照】