事例No.143(他の慢性疾患)緊急時に本人に代わりエピペンを打ってほしいとの申し出

【事例紹介】

事例が起きた時期

過去5年以内

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:2,000から4,999人

対象学生

学科(専攻)非公表、病弱・虚弱(他の慢性疾患)

相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出

1.場面等

受験・入学

2.内容

入学時に提出された病歴・既往歴調査にて、エピペンを所持しており本人が打てない場合は代わりに周囲の人に打ってほしいという要望の記載があった。

学校の対応

1.関わった部署

学生生活支援担当部署(学生課等) 、保健管理センター等

2.対応内容

学生本人、保護者、関連部署にて入学前に面談を行なった。大学では教職員が大勢関わるため関係者全員にエピペン等の事情について周知を徹底することは難しい状況であることを説明し、理解していただいた。エピペン使用後の救急搬送については、搬送先の希望や保護者の連絡先等を確認した。

理由、原因等 ※学校の回答

  • 過重な負担となるため(実現可能性の程度)
  • 支援体制
  • 具体的な内容

非常事態が大学構内のどこで起きるか予測不能である。非常勤講師を含む教職員全員に対して、学生本人がエピペンをどこに保管しているか等周知を徹底するのは現状困難であることから、大学として安易に要望に応えることはできないとの判断にいたった。

学生等の反応

  • 納得して、問題なく修学している

エピペン対応については納得され、本人が使用した後の救急搬送だけは協力をお願いしたいとのことであった。

その後の経過

学生本人が、部活仲間等周囲の友人にエピペンのことを話し、アレルギーのことやエピペンの場所等知っておいてもらっているとのこと。1年に1回保健室から状況確認しているが、問題なく過ごしている。

【参照】