【事例紹介】
事例が起きた時期
平成28年度
事例が起きた学校
私立大学、学校規模:10,000人以上
対象学生
学科(専攻):社会科学、3年次、病弱・虚弱(他の慢性疾患)
相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出
1.場面等
授業・研究指導
2.内容
病気により休学していたが、復学にあたり、授業参加方法について相談を受けた。当該学生は病気のため、コンスタントに通学することが難しい状態である。そのため、出席日数を満たせないことを案じ、授業の映像を中継し、在宅で講義を受けることができないか、との相談があった。
学校の対応
1.関わった部署
障害学生支援部署(具体的な部門名は非公表)
2.対応内容
大学としては通学制のため、講義映像を中継して受講するという方法は認められなかった。その代替方法として、オンデマンド科目の受講、あるいは、通信制のある学部への転部が挙げられたが、オンデマンドの科目だけでは卒業単位を満たせないこと、また、転部は当該学生が希望しなかったことから、これらの方法を採択するには至らなかった。
結果として、授業担当教員へ配付する「教員配慮依頼文書」の項目に、「病気のため欠席することがある」と記載し、その裁量は各教員へ委ねることで、当該学生と合意形成した。学生からも教員へ連絡を取り、自身の病状説明を行ない、理解を得られるよう働きかけた。
学生等の反応
- 不登校、休学、退学等
その後の経過
学期途中に当該学生から連絡があり、十分に通学できていない状況との報告があった。出席の考慮については、所属学部に相談し、担当教員に連絡したとのこと。