【事例紹介】
事例が起きた時期
過去5年以内
事例が起きた学校
国立大学、学校規模:1,000から1,999人
対象学生
学科(専攻):教育、4年次、聴覚・言語障害(聾)
相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出
1.場面等
実習、フィールドワーク等、その他
2.内容
教育実習後や、学期末に面談を行なっている。
英語の教員免許取得のため、3年次に中学校(英語科)で教育実習を行なった。学習指導要領を基本とした指導を求められたため、聴覚障害があるにもかかわらず、スピーキングやヒアリングを含んだ生徒とのやりとりを求められた。
実習校の指導教員に相談を希望したが、忙しさもあってかなかなかその場をとりあってもらうことはできず、実際の指導はALT(外国語指導助手)とT・T(ティーム・ティーチング)で行ない、聞き取れない部分に関してはALTが補う形で行なった。
学校の対応
1.関わった部署
障害学生支援部署
2.対応内容
教育実習前に学生本人と障害学生支援室担当教員が、実際に実習校へ向かい、面談実施。
教育実習の様子も担当教員が確認。担当教員から指導教員に確認すると、指導教員は聴覚障害のある学生が英語の指導をすることに納得していない様子であった。
理由、原因等 ※学校の回答
- 教職員の理解
- 具体的な内容
学習指導要領を基本とした指導という点や、実習校における英語教育に対する方針等とも関係し、実習校の指導教員の理解がなかなか得られなかった。
学生等の反応
実習校側の対応には不満だったが、実習生という立場であり、ひとまず実習校側の意向のままに教育実習を行なうしかなかった。
その後の経過
実習校へも理解してもらえるよう、学内の組織を含め検討していく必要がある。
学生は自身ができること、できないことを伝える必要性・重要性に気づけた。