事例No.1508(ASD)授業の撮影・録音許可、投影資料の配付、レポート提出期限延長、グループワークへの配慮等

事例紹介

事例が起きた時期

平成30年度
発生時期:授業開始後

事例が起きた学校

国立大学、学校規模:5,000から9,999人

対象学生

学科(専攻):工学、年次:3、障害種:発達障害(ASD)

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出:有
  • 申し出を受けた部署(者):教育部門(学部・学科、担当教員等)
  • ニーズ聴き取りのための面談:実施した

2.支援が必要とされた場面

授業・研究指導

申し出への対応

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出:有
  • 申し出を受けた部署(者):教育部門(学部・学科、担当教員等)
  • ニーズ聴き取りのための面談:実施した

2.支援が必要とされた場面

授業・研究指導

申し出への対応

1.配慮内容の決定について

  • 配慮の提供に関する学内関係部署の検討・協議:実施した
  • 検討協議に参加した部署(者):障害学生支援部署 教務担当部署 教育部門 保健管理部門
  • 配慮内容の決定過程:建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった。学部内にある学生支援部会において、申し出が合理的なものか審議したうえで、配慮内容を決定する。この会議体は、学部長が選任した教員および教務委員と学務の担当職員で構成されている。審議に当たっては、学生支援室ならびにバリアフリー支援室に所属する教員に意見をもらう。意見は一般に文書でもらうが、必要があれば、学生支援部会に出席してもらい直接聞くこともある。当該学生は参加せず、決定後に通知した。
  • 学内関係部署への配慮依頼文書の配付:実施した

2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

その後の状況に関して、関係部署(者)に聴取、情報共有を行なっている。

相談内容

記載なし

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:パワーポイントでの講義の場合のパワーポイント資料の配布

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
提供した配慮の具体的内容:教員がパワーポイントでの講義の場合にパワーポイント資料の配布を行う。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:定期的に面談を行い、障害の状況に変化があった場合や学生の希望する支援・配慮内容に変化がないか確認し、合意書を交わしている。

申し出内容2:板書形式の授業の場合、板書等の撮影許可及び録音許可

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
提供した配慮の具体的内容:教員が、板書形式の授業の場合、板書等の撮影許可及び録音許可を行う。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:定期的に面談を行い、障害の状況に変化があった場合や学生の希望する支援・配慮内容に変化がないか確認し、合意書を交わしている。

申し出内容3:英語科目を含む講義科目に関するレポート等の提出期限など、重要な連絡事項のメモの配布またはメール連絡

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
提供した配慮の具体的内容:教員が英語科目を含む講義科目に関するレポート等の提出期限など、重要な連絡事項のメモの配布またはメール連絡を行う。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:支援内容について、学生と大学間で交わした合意書

申し出内容4:レポート等の提出期限にゆとりをもつことを希望する

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
提供した配慮の具体的内容:教員がレポート等の提出期限にゆとりを持たせる。センター試験の時間延長の基準を参考に、概ね1.3倍レポートの提出期間を延長している。例えば、提出期間が一週間なら、9日間に延長される。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:定期的に面談を行ない、障害の状況に変化があった場合や学生の希望する支援・配慮内容に変化がないか確認し、合意書を交わしている。

申し出内容5:班編成に配慮を行う。

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
提供した配慮の具体的内容:教員が実験系科目等複数人で班組を行う講義について、編成面での配慮を行なう。グループディスカッションについては、通例、学籍番号などで機械的にグループを作るものだが、当該学生に対しては、交友関係があり、障害に理解のある学生とグループを組ませるようにした。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:定期的に面談を行ない、障害の状況に変化があった場合や学生の希望する支援・配慮内容に変化がないか確認し、合意書を交わしている。

申し出内容6:体調不良時の迅速な退室と休養への配慮

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
提供した配慮の具体的内容:教員が体調不良時に迅速な退室と休養への配慮を行う。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:定期的に面談を行ない、障害の状況に変化があった場合や学生の希望する支援・配慮内容に変化がないか確認し、合意書を交わしている。

申し出内容7:体調不良時の保健管理センターまたは担当教員への連絡

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
提供した配慮の具体的内容:教職員が体調不良時に保健管理センターまたは担当教員へ連絡を行う。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:定期的に面談を行ない、障害の状況に変化があった場合や学生の希望する支援・配慮内容に変化がないか確認し、合意書を交わしている。

申し出内容8:英語科目におけるグループワークの少ない授業への配置

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
提供した配慮の具体的内容:教職員が英語科目におけるグループワークの少ない授業へ配置を行なう。多数実施する教員と少数実施する教員がいるが、どの教員に当たるかは抽選で決まる。ただし、当該生徒に対しては、グループワークを少数実施する教員に必ず当てるようにした。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:定期的に面談を行ない、障害の状況に変化があった場合や学生の希望する支援・配慮内容に変化がないか確認し、合意書を交わしている。

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

不服、不満、苦情等申し立て:なかった

その後の経過、課題等

記載なし

【参照】