事例No.732(弱視)学内で貸与しているモバイル拡大読書器を留学先にも持参したいとの申し出

【事例紹介】

事例が起きた時期

平成29年度
発生時期:その他

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:10,000人以上

対象学生

学科(専攻):工学、2年次

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出があった
  • 支援の申し出に関する申請書(様式)がある

申し出への対応

1.支援の申し出の受付

  • 配慮の提供について、学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 協議に参加した部署(者):障害学生支援部署
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった

2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 当該学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった
  • 当該学生に対して、定期面談を行なっている
  • その後の状況に関して、関係部署(者)に聞き取り、情報共有等を行なっている

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:海外留学に際し、学内で貸与しているモバイル拡大読書器を留学先にも持参したい

決定した配慮内容:配慮の不提供を決定した
不提供の理由:過重な負担(費用・負担の程度)
学内に1台しかない機器で、他の利用学生も使用しているため、長期間の貸し出しは困難。当該学生の留学のために追加で購入するには、高価な物品であった。なお本来であれば、受入先の大学が配慮を提供すべきことであり、受入先の大学に配慮を申し出て、代替手段を検討いただいた
配慮内容決定時点での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
事後評価:ニーズを完全には満たしていないが、学生も概ね満足している
事後評価の理由・詳細:受入先が現地での配慮について検討くださり、概ね本学で提供しているとの同程度の配慮を受けられることになったことで、本人も納得したと話していた

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

不服、不満、苦情等の申し立てはなかった

その後の経過、課題等

学生本人のニーズよりも、保護者からの不安の声が大きく対応に苦慮した。本人は、すでに受けられる配慮の中での留学に納得しており準備を進めている。

【参照】