事例No.118(上下肢機能障害、その他の障害)設備改修等が費用面で困難

【事例紹介】

事例が起きた時期

過去5年以内

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:500から999人

対象学生

学科(専攻):非公表、受験時、重複(上下肢機能障害、その他の障害)

相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出

1.場面等

受験・入学

2.内容

〔状況〕
障害者手帳第1級。
小学校1年生のときに交通事故により第四胸椎を損傷し、頭部を除く身体の自由が利かなくなった。
現在、電動車椅子に乗り、あごを使用してコントロールしている。呼吸に障害が残り、酸素のパイプを常に口にくわえる必要がある。両手は、およそ10分毎に、痙攣・硬直の発作があり、その都度、ヘルパー・母親が手を押さえ肘掛にもどす作業を行なっている。
発作が起こるときは全身もこごみがちになり、落ち着いた後、姿勢を修正する必要もある。共同トイレの利用は不可のため、ベッドに横になり、導尿作業20分から30分が必要である。

〔支援の申し出〕
・大学内に専用の部屋とベッドを設置してほしい。
・大学までの道が車での送迎に不安がある為、駅で車椅子ごと大学バスに乗せる設備を準備してほしい。

学校の対応

1.関わった部署

入試担当部署、教育部門(学部、学科)等、保健管理センター等

2.対応内容

本人・母親・介助担当者(男性:60代)・ヘルパー(男性:20代後半)に大学に来てもらい、学内施設の見学を行ない、実際に必要な支援等について話し合いを行なった。

理由、原因等 ※学校の回答

  • 過重な負担となるため(費用・負担の程度)
  • 施設・設備
  • 具体的な内容

大学側で対応が必要となる支援が4点あり、費用がかかるため困難となった。

学生等の反応

特にありません。(受け入れ不可能として受験をお断りしましたが、紛争に至っていません。)

【参照】