事例No.81(難聴)実習に必要な配慮に応じてもらえない。授業やホームルームでの情報保障もされない

事例紹介

事例が起きた時期

令和元年度
発生時期:授業開始後

当該学生の属性

私立大学 学科(専攻):保健(医・歯学を除く) 年次:4 障害種:聴覚・言語障害(難聴)

相談者

本人

相談内容

支援の申し出に関する学校の対応について
実習にあたり、必要な配慮(補聴援助システム、UDトーク、筆談等)をお願いしていたが、応じてもらえない。授業やホームルームでの情報保障もされない。

機関の対応

  • 当該校との間に立って調整した

対応の具体的内容:本人に聴き取りをしたところ、実習(セラピスト養成)では話すときはマスクを外してほしい、FM補聴器を使わせてほしいなどと、大学を通して実習先に申し出ているが対応してもらえない、大学の授業では情報保障がない場面もあり、授業によっては友達にノートテイクをしてもらっているが、話についていけないこともあるとの相談があった。相談員から大学に連絡し、教員等からも何度か聴き取りを行ない、本人の求める支援について伝えた。その後、相談員同席の下、本人と大学が話し合う場の設定に向けて調整を行なった。

その後の経過、課題等

その後の実習については、大学側の調整により必要な支援を受けられた実習先もあった。大学での対応については、本人が全て納得する形にはなっていないが、本人の都合により、同席しての大学との話し合いを含む相談員の対応は中断している。

【参照】