国際シンポジウム 高等教育の費用負担と学生支援 -日本への示唆-

趣旨

先進各国の高等教育は、進学者の増大やそれに伴う学生層の多様化、厳しい公財政事情により、改革を迫られています。
実際多くの国で1990年代以降高等教育の改革が進められてきました。その改革の焦点のひとつは高等教育財政、なかでも授業料と奨学金あるいは学生支援制度のありかたです。
東京大学大学総合教育研究センターでは、平成25年度文部科学省先導的大学改革推進委託事業「高等教育機関への進学時の家計負担に関する調査研究」及び科学研究費基盤(B)「教育費負担と学生に対する経済的支援のあり方に関する実証研究」(研究代表 小林雅之)を受け、高等教育改革とりわけ授業料と奨学金の研究を進めてきました。日本学生支援機構では、これまで、韓国やアメリカ、イギリスにおける学生支援の調査を実施してきました。本国際シンポジウムは、こうした研究の成果をもとに、各国の専門家を招き、各国の高等教育改革の状況を紹介し、日本と各国の状況の比較から日本の高等教育改革に対する有益な示唆を得、それを広く一般に周知することを目的としています。

開催日時

平成27年3月9日(月曜日)13時00分~18時00分

開催場所

東京国際交流館プラザ平成 国際交流会議場
東京都江東区青海2-2-1国際研究交流大学村内

プログラム

12時30分 開場
13時00分 開会挨拶
遠藤 勝裕(独立行政法人日本学生支援機構 理事長)
来賓挨拶
佐野 太(文部科学省 大臣官房審議官(高等教育局担当))
13時10分 趣旨説明:授業料・奨学金と教育費負担の国際比較枠組みと日本の課題
小林 雅之(東京大学 大学総合教育研究センター 教授)
13時30分 セッション1:カントリーレポート
イギリス:ニコラス・バー(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス 教授)
アメリカ:ローラ・W・パーナ(ペンシルヴェニア大学 教授・高等教育と民主主義同盟 理事)
中国:魏 建国(北京大学 中国教育財政科学研究所 副所長・副研究員)
日本:芝田 政之(九州大学 理事・事務局長)
(休憩)
15時55分 セッション2:国際比較
コメント:国際比較の視点から見た日本の奨学政策の課題
濱中 義隆(国立教育政策研究所 高等教育研究部 総括研究官)
パネルディスカッション
モデレーター:岩田 弘三(武蔵野大学 人間科学部 教授)
パネリスト:
ニコラス・バー(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス 教授)
ローラ・W・パーナ(ペンシルヴェニア大学 教授・高等教育と民主主義同盟 理事)
魏 建国(北京大学 中国教育財政科学研究所 副所長・副研究員)
芝田 政之(九州大学 理事・事務局長)
濱中 義隆(国立教育政策研究所 高等教育研究部 総括研究官)
小林 雅之(東京大学 大学総合教育研究センター 教授)
18時00分 閉会挨拶
吉見 俊哉(東京大学 副学長・大学総合教育研究センター長)

報告書(PDFファイル)

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お問い合わせ
独立行政法人日本学生支援機構 政策企画部総合計画課
  • 電話 03-6743-6005