事例紹介
事例が起きた時期
令和2年度
発生時期:受験時
事例が起きた学校
私立大学、学校規模:2,000~4,999人
対象学生
学科(専攻):保健(医・歯学を除く)、年次:1、障害種:肢体不自由(他の機能障害)
支援の申し出
1.支援の申し出の受付
- 支援の申し出:有
- 申し出を受けた部署(者):入試担当部署
- 支援の申し出を受け付ける申請書(様式):有
- ニーズ聴き取りのための面談:実施した
2.支援が必要とされた場面
受験・入学 授業・研究指導 実習、フィールドワーク等 式典、行事、説明会、シンポジウム等への参加 試験の評価、単位取得、卒業要件等 キャリア教育、就職活動 通学、トイレ・食事介助、教科書等の準備、学内移動
申し出への対応
1.配慮内容の決定について
- 配慮の提供に関する学内関係部署の検討・協議:実施した
- 検討協議に参加した部署(者): 入試担当部署 教育部門 保健管理部門
- 配慮内容の決定過程:建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
- 学内関係部署への配慮依頼文書の配付:実施なし
2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ
特にフォローアップは行なっていない
相談内容
記入なし
申し出内容と配慮の提供
申し出内容1:試験会場の条件:基礎疾患があるため、新型コロナ等の感染症予防として別室受験希望、1階もしくはエレベーターがある校舎、障害者用トイレの近く、人工呼吸器の電源のためコンセント確保、電動車いすに対応した机の持込み
- 提供した配慮:申し出通りの配慮
- 配慮内容決定時での合意形成:できた
- 合意形成できたと考える根拠:その後特に何も言ってきていない
- 提供した配慮の具体的内容:条件の合う会場に机を持ち込み、別室受験となった。
- 事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
- 事後評価の理由・詳細:前期日程の後、後期日程についても出願をし、同支援によって受験したため
申し出内容2:付添者(保護者)の同伴について:試験棟近くまで乗用車での入構許可、試験室までの移動、トイレ・休憩等の介助、筆記用具等の準備
- 提供した配慮:申し出通りの配慮
- 配慮内容決定時での合意形成:できた
- 合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
- 提供した配慮の具体的内容:付添者がすぐに対応できるよう、試験室近くに控え室を用意し、待機してもらった。休憩時間毎に付添者が試験室に入室することを認め、身の回りのサポートや昼食介助を行った。
- 事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
- 事後評価の理由・詳細:希望に沿った対応となったため
申し出内容3:入学後、修学上の配慮等について相談したい。高校と同等の配慮(実験等は役割分担してもらい、自力で出来る範囲で参加)を希望している。
- 提供した配慮:学校が提案した配慮=定期試験の個室対応や、座席配慮など対応可能なものもあるが、入学希望学科では、実験や実習が必須であるため、単位取得が難しいことを説明した。
- 配慮内容決定時での合意形成:できた
- 合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
- 提供した配慮の具体的内容:入学希望学科の教員が丁寧に入学後の授業内容や単位取得等について説明し、本人が興味を持っている分野はバイオ系学科でも行えること、実習等が必須ではなければ単位も取得しやすいことから、他学科(他大学)という選択肢もあることを補足し、本人の希望を叶える方法についての提案を行った。
- 事後評価:ニーズを満たせなかったが、学生は理解し、我慢している
- 事後評価の理由・詳細:予定通り受験し、その後については他の選択肢も含め、改めて検討するとのことだった。
配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て
不服、不満、苦情等申し立て:なかった
その後の経過、課題等
入学に至らなかった。