事例No.410(弱視)紙の拡大、日光が当たらない座席の指定等

【事例紹介】

事例が起きた時期

平成28年度
発生時期:受験時

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:5,000から9,999人

対象学生

学科(専攻):理学、2年次、視覚障害(弱視)

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出があった
  • ニーズ聞き取りのための面談を実施した

申し出を受けた部署(者):教育部門(学部・学科、担当教員等)

2.支援が必要とされた場面:受験・入学

相談内容

  • 先天性の弱視で白皮症
  • ルーペの持込、拡大した問題用紙、入学試験時間の1.3倍の延長
  • 授業中に帽子着用や座席指定

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:拡大鏡の使用および問題用紙の拡大

支援内容

  • 過去の入試問題を拡大し、面談時に実際に確認し、拡大率を確定した
  • 問題は拡大、マークシートは拡大およびモノクロコピーにて濃淡を濃くし、記述解答用紙は原寸とした

配慮内容の決定について

決定した配慮内容:申し出通りの配慮を提供した

  • 配慮の提供について学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 配慮内容の決定は学校が行ない、学生には決定後に通知した
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した

協議に参加した部署(者):入試担当部署、教務担当部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)、保健管理部門

配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 試験の対応のみのため、特にフォローアップは行なっていない

申し出内容2:試験時間の延長(1.3倍)

決定した配慮内容:障害者でない学生との比較において同等の機会の提供とはならないため配慮を提供しなかった

配慮内容の決定について

  • 配慮の提供について学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 配慮内容の決定は学校が行ない、学生には決定後に通知した
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した

協議に参加した部署(者):入試担当部署、教務担当部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)、保健管理部門

配慮決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 試験の対応のみのため、特にフォローアップは行なっていない

申し出内容3:直射日光があたらない席での受験

決定した配慮内容:申し出通りの配慮を提供した

配慮内容の決定について

  • 配慮の提供について学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 配慮内容の決定は学校が行ない、学生には決定後に通知した
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した

協議に参加した部署(者):入試担当部署、教務担当部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)、保健管理部門

配慮決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 試験の対応のみのため、特にフォローアップは行なっていない

申し出内容4:試験時の座席指定と問題の拡大

決定した配慮内容:申し出通りの配慮を提供した

配慮内容の決定について

  • 配慮の提供について学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 配慮内容の決定は学校が行ない、学生には決定後に通知した
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した

協議に参加した部署(者):入試担当部署、教務担当部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)


申し出内容5:授業中の帽子の着用

決定した配慮内容:申し出通りの配慮を提供した

配慮内容の決定について

  • 配慮の提供について学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 配慮内容の決定は学校が行ない、学生には決定後に通知した
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した

協議に参加した部署(者):教務担当部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

申し立てはなかった

その後の経過、課題等

本人と面談。ルーペ持込について相談があり、持込可能であれば試験延長希望しないとのことだった。

【参照】