事例No.63(ASD)不得意科目の単位認定について

【事例紹介】

事例が起きた時期

過去5年以内

事例が起きた学校

公立大学、学校規模:1,000から1,999人

対象学生

学科(専攻):社会科学、4年次、発達障害(ASD)

相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出

1.場面等

授業・研究指導、試験の評価、単位取得、卒業要件等

2.内容

  • 得意科目で習得した単位を、不得意な語学系科目・情報系科目の単位として認定してほしい
  • 他の学生のいない部屋で授業を受けられるようにしてほしい

学校の対応

1.関わった部署

障害学生支援部署、教務担当部署

2.対応内容

  • 教育支援の検討部会を開催。支援内容を検討し、授業担当教員へ要請(別室授業)を行なった
  • 担当教員から卒業要件を変更することができないことを伝達。そのうえでできる支援を行なうことを説明し、当該学生も支援内容については納得していた
  • 情報系科目は、個別代替授業を実施。英語科目は、TOEIC試験による単位認定

理由、原因等 ※学校の回答

  • 教育の目的・内容・機能の本質的な変更となるため
  • 具体的な内容

卒業要件を変更して、単位認定をしてほしいとの要望があったが、学内委員会での検討の結果、本学のディプロマ・ポリシーに関わることであるため卒業要件の変更はできないとの結論に至った。

学生等の反応

卒業要件を変更して、単位認定をしてほしいとの要望については、本人からの不服の申し出があったが、その都度できないことを伝えて納得してもらった。

【参照】