08_支援機器や既存のリソースの活用、専門家との連携について

事例に学ぶ 紛争の防止・解決等につながる対応や取組

事例No.537(肢体不自由・上下肢機能障害)

申し出内容

卒業論文作成に当たり、パソコンでの長文入力に時間がかかることから音声認識ソフトを利用した文章入力を試したい。

配慮内容

情報システム係と指導教員、本人、介助者らで、当該学生が使用している端末の音声認識機能を試し、有効に利用できることを確認した。

解説

本人からの相談に対応して、指導教員が情報システム係と連携し、IT機器の有効な活用方法を見出した事例です。本事例では、情報システム係と指導教員、本人、介助者らが協力しながら、実際に音声認識システムを試してみて、有効に活用できることを確認しています。また、本人がもともと使用していた端末に組み込まれている機能を利用し、スムーズな活用ができることを検証している点でも特徴的で、学内の専門家と連携することで、既存のリソースを上手に活用できた事例の一つとも言えるでしょう。
同時に、障害学生が活用できる支援機器にはたくさんの種類があり、中には一般の方に知れ渡っていないような製品や、汎用的に利用されているものの意外な活用法などもあるものです。このため、学内で解決しきれない内容については、積極的に外部の専門家も取り込むことでより有効な支援へと繋がっていくことでしょう。

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