事例No.32(聴覚・言語障害)予算や人材不足を理由に対応してもらえないとの相談

【事例紹介】

事例が起きた時期

過去5年以内

事例が起きた学校

大学

当該学生の属性

障害種別:聴覚・言語(難聴)

相談者

保護者

相談にいたる経緯

保護者が大学進学後の情報保障について在住地域の聴覚障害者センターに問い合わせたところ、本学の紹介を受けたとのことで相談の連絡が入った。

相談内容

聴覚障害のある子供が次年度より大学進学することが決まり、ノートテイクなどの情報保障を大学側に依頼している。ノートテイクや手話通訳が必要であると伝えたところ、地域に人材がなく予算もないため難しいとの回答だった。他大学での情報保障の状況や大学に伝えるべき事柄について助言がほしい。

機関の対応

  • 大学における情報保障の全国的な状況について情報提供
  • 入学までまだ間があるので、入学後の授業でどのような支援方法が必要になるか相談し、ノートテイクが必要な場合は、今から支援学生を募集し養成を始める等、準備を進めることを大学に提案してはどうかと助言
  • 情報保障に関する資料を郵送し、大学担当者にも渡してもらい、大学側から本学に相談してもらえるよう伝えた

その後の経過

その後、保護者から大学との交渉の様子について何度か報告があったが、大学側からの問い合わせはなく、経過を見守っている。