事例紹介
事例が起きた時期
令和元年度
発生時期:授業開始後
事例が起きた学校
私立大学、学校規模:1,000から1,999人
対象学生
学科(専攻):社会科学、年次:1、障害種:肢体不自由(上下肢機能障害)
支援の申し出
1.支援の申し出の受付
- 支援の申し出:無
- 申し出を受けた部署(者):学生生活支援担当部署
- 支援の申し出を受け付ける申請書(様式):有
- ニーズ聴き取りのための面談:実施した
2.支援が必要とされた場面
学内での災害発生時
申し出への対応
1.配慮内容の決定について
- 配慮の提供に関する学内関係部署の検討・協議:実施した
- 検討協議に参加した部署(者):障害学生支援部署 学生生活支援担当部署 教育部門 保健管理部門 学生相談部門
- 配慮内容の決定過程:建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
- 学内関係部署への配慮依頼文書の配付:実施した
2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ
- 当該学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった
- 当該学生に対して、定期面談を行なっている
- その後の状況に関して、関係部署(者)に聴取、情報共有を行なっている
相談内容
記入なし
申し出内容と配慮の提供
申し出内容1:避難方法はまず第一に車いすごと持ち上げて運んでほしい。
- 提供した配慮:学校が提案した配慮=重い電動車いすを運ぶ教職員のリスクもあるため、車いすから降ろして数人で抱えて避難場所まで避難する方法を提案した。
- 配慮内容決定時での合意形成:できた
- 合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
- 提供した配慮の具体的内容:災害時エレベータが使用できない状況での避難方法について、専任教員及び授業担当者に図を入れわかりやすく説明した文書で周知した。また、避難訓練において、教員、学生の協力により避難経路をたどり、車いす持ち上げ体験を行なった。
- 事後評価:ニーズを完全には満たしていないが、学生も概ね満足している
- 事後評価の理由・詳細:状況によって車いすごと運ぶことが出来るのであれば運んでほしいとの希望は持っている。
配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て
不服、不満、苦情等申し立て:なかった
その後の経過、課題等
特に現在まで問題なく推移している。ただし避難の際に4人以上の支援人員をどう確保するのかという問い合わせが教職員から出ており、さらに練る必要がある。