事例No.1184(神経症性障害等)プロジェクター投影時の事前の声かけ、グループワークへの対応

事例紹介

事例が起きた時期

平成30年度
発生時期:受験時

事例が起きた学校

公立大学、学校規模:1,000から1,999人

対象学生

学科(専攻):社会科学、年次:1、障害種:精神障害(神経症性障害等)

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出:有
  • 申し出を受けた部署(者):入試担当部署
  • ニーズ聴き取りのための面談:実施なし

2.支援が必要とされた場面

受験・入学 授業・研究指導 実習、フィールドワーク等 式典、行事、説明会、シンポジウム等への参加 試験の評価、単位取得、卒業要件等 キャリア教育、就職活動

申し出への対応

1.配慮内容の決定について

  • 配慮の提供に関する学内関係部署の検討・協議:実施した
  • 検討協議に参加した部署(者): 入試担当部署 学生生活支援担当部署 教務担当部署 保健管理部門 学生相談部門
  • 配慮内容の決定過程:建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 学内関係部署への配慮依頼文書の配付:

2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 当該学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった当該学生に対して、定期面談を行なっている
  • その後の状況に関して、関係部署(者)に聴取、情報共有を行っている

相談内容

記載なし

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:突然照明が消えたり、大きな音がする状況に耐えられないため、プロジェクターを利用するときには声がけを行ってほしい。

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
提供した配慮の具体的内容:教務学生課から教員に対し、プロジェクターを利用する際には、声がけを依頼した。
事後評価:ニーズを満たせなかったが、学生は理解し、我慢している
事後評価の理由・詳細:声がけをすることを失念してしまったり、声がけがあっても状況に耐えられないため。

申し出内容2:グループワークが精神的負担となり、出席が困難である。

提供した配慮:学校が提案した配慮=通常は個別授業を行い、発表時には一緒にグループ学習を行う。
配慮内容決定時での合意形成:できた
提供した配慮の具体的内容:教員が同時間に2部屋を行き来して授業を行い、グループ学習の際には、1部屋で一緒に行うこととした。
事後評価:ニーズを完全には満たしていないが、学生も概ね満足している
事後評価の理由・詳細:本人の特性上、精神的負担が常にあるため。

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

不服、不満、苦情等申し立て:なかった

その後の経過、課題等

学生の特性として、本人の体調や状況によりできること、できないことがあるため、学生自身も配慮してほしいことに関する説明が難しく、大学側も配慮内容の検討が難しいこと。

【参照】