事例No.1402(聾)研究室ゼミのディスカッションで文字による支援を利用したいとの申し出

事例紹介

事例が起きた時期

平成30年度
発生時期:授業開始後

事例が起きた学校

国立大学、学校規模:5,000から9,999人

対象学生

学科(専攻):理学、年次:4、障害種:聴覚・言語障害(聾)

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出:有
  • 申し出を受けた部署(者):障害学生支援部署
  • ニーズ聴き取りのための面談:実施なし

2.支援が必要とされた場面

授業・研究指導 式典、行事、説明会、シンポジウム等への参加 

申し出への対応

1.配慮内容の決定について

  • 配慮の提供に関する学内関係部署の検討・協議:実施なし
  • 配慮内容の決定過程:建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった

2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

当該学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった。

相談内容

これまでは、自分の聴力でなんとか聞きとり、資料を読んで学んできたが、研究室ゼミでは、周囲のディスカッションについていけず、自分への指導や質問もききとれず、やりとりに時間がかかり、困っている。文字による支援を利用してみたい。

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:研究室ゼミのディスカッションで文字による支援を利用したい

提供した配慮:学校が提案した配慮=パソコン通訳と音声認識アプリの活用の両方を提案した。
配慮内容決定時での合意形成:できた
提供した配慮の具体的内容:ゼミの開催時に、障がい学生支援センター教員と支援学生がパソコン通訳を行った。都合が合わず支援がつけられない場合は音声認識アプリの入ったタブレットを貸し出し使ってもらった。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:本人にヒアリングを行なった。

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

不服、不満、苦情等申し立て:なかった

その後の経過、課題等

今回はなんとか支援を提供できたが、定期的に支援を提供できる体制はまだ不十分であるため、支援学生の養成と支援体制の充実・維持が必要である。

【参照】