事例No.316(ASD)他の学生と比べて、本人が「トラブル」だと感じることが多い学生への対応

【事例紹介】

事例が起きた時期

平成28年度
発生時期:入学後

事例が起きた学校

学校規模:500から999人

対象学生

学科(専攻):工学、2年次、発達障害(ASD)

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出があった
  • ニーズ聞き取りのための面談を実施した

2.支援が必要とされた場面:授業・研究指導

申し出内容と配慮の提供

申し出内容:発達障害(精神障害者福祉手帳2級)こだわりが強く、「こうしなければならない」と思い、その通りにいかないと焦ったり、パニックになったりすることもあるので、そのようなときは、その場を離れ、クールダウン等する必要がある。

決定した配慮内容:申し出通りの配慮を提供した

配慮内容の決定について

  • 配慮の提供について学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 配慮内容の決定は学校が行ない、学生には決定後に通知した
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した


協議に参加した部署(者):障害学生支援部署、学生生活支援担当部署、教務担当部署施設・設備担当部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)、保健管理部門、学生相談部門、その他

配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 配慮を提供した学生に対して、定期面談を行なっている
  • 関係部署(者)に対してその後の状況に関して情報共有、聞き取り等を行なっている

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

1.申し立て

申し立てを受けた部署:学生生活支援担当部署

申し立て内容


2.申し立てへの対応

申し立ての対応に関わった部署(者):学生生活支援担当部署、教務担当部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)

申し立てへの対応手順

  • 本人から、担当教員または支援担当教員、学生部担当等へ相談。
  • 担当教員または学生部担当等から支援情報共有者へ連絡。対応を協議する。
  • 決定した対応について保護者と本人へ連絡。了承、理解を得る。
  • 事後、担当教員または支援担当教員が本人と面談し、状況を確認する。保護者へも連絡する。


申し立てへの対応内容


対応に対する学生の反応:納得して、問題なく修学している

その後の経過、課題等

支援学生は、他学生に比べ本人がトラブルと感じることが多い。しかしながら、その都度迅速に対応し、保護者への連絡を密にすることで、かえって感謝されることが多いと思われる。特に、支援学生との日ごろからの面談が最も大切であると思われる。

【参照】