事例No.428(内部障害等)救急搬送に備え、かかりつけ医を大学近隣の病院に変更することを提案

【事例紹介】

事例が起きた時期

平成28年度
発生時期:その他

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:10,000人以上

対象学生

学科(専攻):人文科学、1年次、病弱・虚弱(内部障害等)

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出があった
  • 申し出を受けた部署(者):障害学生支援部署

2.支援が必要とされた場面:授業・研究指導

相談内容

  • 休憩時間内に遠距離の教室へ移動する際など、急ぐと心臓に負担がかかるので可能なら教室移動等に関し、配慮をしてほしい
  • エレベーターの使用に気が引けてしまい、乗っていると周りから変な目で見られる
  • 発作がいつ起こるかわからず、発作時は自分で服薬できるが、その際は安静の確保に配慮してほしい

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:休憩時間内に遠距離の教室へ移動する際など、急ぐと心臓に負担がかかるので可能なら教室移動等に関し、配慮をしてほしい


決定した配慮内容:教室移動に際し、 体調等により移動に時間を要し、授業開始に間に合わない場合等があることを関係者に周知する、またその際には、聴講できなかった授業内容については可能な範囲で情報提供(該当箇所を指示する等)を頂きたい旨の文書を発行する

配慮内容の決定について

  • 配慮の提供について学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した


協議に参加した部署(者):障害学生支援部署、教務担当部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)、保健管理部門

配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 配慮を提供した学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった
  • 配慮を提供した学生に対して、定期面談を行なっている
  • 関係部署(者)に対してその後の状況に関して情報共有、聞き取り等を行なっている

申し出内容2:エレベーターの使用に気が引けてしまい、乗っていると周りから変な目で見られる

決定した配慮内容:エレベーターの使用について、本人がヘルプマークをかばん等に提げ、周囲に理解を求めることで対応をはかることを提案した

配慮内容の決定について

  • 配慮の提供について学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した


協議に参加した部署(者):障害学生支援部署、教務担当部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)

配慮決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 配慮を提供した学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった
  • 配慮を提供した学生に対して、定期面談を行なっている

申し出内容3:発作がいつ起こるかわからず、発作時は自分で服薬できるが、その際は安静の確保に配慮してほしい

決定した配慮内容:発作時には保健室での休憩のほか、救急搬送の必要に備えて大学近隣の病院へかかりつけの病院を変更するよう提案をした

配慮内容の決定について

  • 配慮の提供について学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した


協議に参加した部署(者):障害学生支援部署、教務担当部署、教育部門(学部・学科、担当教員等)

配慮決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 配慮を提供した学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった
  • 配慮を提供した学生に対して、定期面談を行なっている

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

申し立てはなかった

その後の経過、課題等

  • 本人主体のもとヘルプマークを取得し、その後携帯しながら周囲への理解を求めている
  • 本人主体のもと、以前利用していた病院から紹介状を書いてもらい、大学近隣の病院へと医療機関を変更した

【参照】