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日本学生支援機構では、ユニバーサル段階を迎えた大学が、直面する諸課題へ対応していくために、学生支援の質の向上や適切な情報を提供することを目的として、専門家で構成する「大学等における学生支援取組状況調査研究プロジェクトチーム」を設置し、学生支援に関する調査・研究を進めているところです。
今般、このプロジェクトの活動の一環として、特に効果が注目されている「ピア・サポート」をとりあげ、効果的な実施・運用方法および今後の課題等について、調査・研究結果の報告やパネル・ディスカッション等をとおし、参加者とともに「ピア・サポート」の取組をさらに発展・充実させるためのシンポジウムを開催することとしました。
学生支援の体制を整備・推進する立場の方、ピア・サポートを企画・運営している方に多数ご参加いただけますようお願い申し上げます。
「大学等における学生支援取組状況調査研究プロジェクトチーム」より
今日、学生に対する関心がかつてないほど高まっています。中教審答申『学士課程教育の構築に向けて』以来、「学びの主体としての学生」という観点とそのための学生支援が、各大学に求められるようになってきたためです。このことは、学生支援の意味に大きな広がりを持たせることとなりました。
学生が学生をサポートする「ピア・サポート」は、支援を受ける学生はもちろんのこと、支援する学生にとっても、コミュニケーション能力や公共的精神、積極性、広い視野や世界観の涵養など人間的成長に顕著な効果があり、それがひいては、学生の能動的学びの姿勢に繋がるものと期待されています。また、ピア・サポートがキャンパス内の様々な活動の中に位置づけられることによって、各大学がデザインする学生支援の枠組に、広さと奥行きがもたらされるようになり、キャンパスの空気が活性化される効果もあるようです。
では、実際に、効果的でニーズに沿ったピア・サポートをどのように企画し、実施・運営していけば良いのでしょうか。また、それは、広く大学教育全体の中で、どのように位置づけられるのでしょうか。
本シンポジウムにおいては、(1)ピア・サポートの概要報告(日本学支援機構による『大学、短期大学、高等専門学校における学生支援の取組状況に関する調査』の一部中間報告)、(2)ピア・サポート担当者による実践的課題の提示(事前実施した、ファシリテーターのためのワークショップの成果報告)、(3)大学教育の全体的枠組の中でピア・サポートをどう位置づけるのかを探るパネル・ディスカッションによって、ピア・サポートの課題、そして今後の可能性と展望を求めます。
1.期日・会場・プログラム等
■期日 平成22年12月13日(月曜日)
■場所 東京国際交流館 プラザ平成 国際交流会議場
■主催 独立行政法人日本学生支援機構
■定員 200名
■参加人数 190機関 272名
■プログラム
- 12時00分-13時00分 受付
- 13時00分-13時15分 開会挨拶
- 13時15分-13時30分 基調報告
- 13時30分-13時50分 「大学、短期大学、高等専門学校における学生支援の取組状況に関する調査」中間報告
- 13時50分-15時05分 ファシリテーター・セッション
- 15時15分-16時30分 パネル・ディスカッション
- 16時30分-16時40分 総括
- 16時40分-16時45分 閉会挨拶
2.開催内容
基調報告
(国立教育政策研究所 高等教育研究部 総括研究官 川島 啓二)
「大学、短期大学、高等専門学校における学生支援の取組状況に関する調査」の中間報告
-ピア・サポートについて-
(東北大学 高等教育開発推進センター高等教育開発部講師 串本 剛)
ファシリテーター・セッション
「ピア・サポートの法則を探り出そう!」
(九州大学 教育改革企画支援室 准教授 田中 岳)
(九州大学 教育改革企画支援室 特任助教 小貫 有紀子)
パネル・ディスカッション
「ピア・サポートを大学教育にどう位置づけるか」
コーディネーター
(早稲田大学 文学学術院教授 沖 清豪)
パネリスト
(国立教育政策研究所 高等教育研究部 総括研究官 川島 啓二)
(愛媛大学 教育・学生支援機構教育企画室副室長(准教授) 秦 敬治)
(お茶の水女子大学 学生支援センター 准教授 望月 由起)
総括
(国立教育政策研究所 高等教育研究部 総括研究官 川島 啓二)