令和6年度奨学金の返還者に関する属性調査結果

抽出人数 回答人数 回答率 参考母数(令和6年度末)
延滞者 20,000人 1,648人 8.2% 127 千人
無延滞者 15,000人 1,898人 12.7 % 4,570千人
  • 回答人数には無回答・不明回答を含まない。

結果の概要

1.在学中の手続等に関すること

(1)奨学金申請時に申込手続き(書類作成や入力作業)を行った者(択一)

奨学金申請時の申込手続きを「奨学生本人」が行った比率は、無延滞者では66.9%であるのに対し、延滞者では58.6%と低い。また、「奨学生本人」と「本人と親等」を合せてみても、無延滞者では80.3%であるのに対し、延滞者では72.1%しか申請時の申込手続きに奨学生本人が関わっていない。なお、過年度比較をすると、延滞者、無延滞者ともに申請時の手続に「奨学生本人」のみで申込手続を行った比率が大きく増加した。

図1-1 奨学金申請時の申込手続きを行った者(択一)

図1-1奨学金申請時の申込手続きを行った者回答比率棒グラフ;延滞者:奨学生本人58.6%、本人と親等13.5%、親22.3%、その他・覚えていない5.6%/無延滞者:奨学生本人66.9%、本人と親等13.4%、親15.7%、その他・覚えていない4.0%

(2)奨学金はどのように役に立ったか(複数回答)

奨学金がどのように役に立ったかについて、延滞者、無延滞者ともに「授業料等の学校納付金に使うことができた」が最も多く、「毎月の生活費に使うことができた」が2番目に多い。

  • 比率は回答者数に対する比率。複数回答のため、合計は100%を超える。

図1-2 奨学金はどのように役に立ったか(あてはまるものを全て選択)

図1-2奨学金はどのように役に立ったか回答比率棒グラフ;延滞者:学校納付金に使うことができた72.7%、修学費に使うことができた30.0%、毎月の生活費に使うことができた41.4%/無延滞者:学校納付金に使うことができた70.5%、修学費に使うことができた35.5%、毎月の生活費に使うことができた47.2%

回答者のうち、2つ以上の効果を感じている者は、延滞者は38.4%、無延滞者は44.9%である。

奨学金の効果の数比率棒グラフグラフ;延滞者(1,648人)いずれか1つの効果を感じている人61.6%、2つ以上の効果を感じている人38.4%/無延滞者(1,898人)いずれか1つの効果を感じている人55.1%、2つ以上の効果を感じている人44.9%

(3)返還義務を知った時期(択一)

返還義務を知った時期は、無延滞者全体では「申込手続きを行う前」が87.7%であるのに対し、延滞者全体では60.1%にとどまっている。また、延滞者全体では、貸与終了後に返還義務を知った者は11.7%となっている。

図1-3 返還義務を知った時期(択一)

図1-3返還義務を知った時期回答比率棒グラフ;延滞者(1,648人):申込手続きを行う前60.1%、申込手続中15.0%、貸与中4.6%、貸与終了時2.2%、貸与終了後~返還開始前2.9%、返還開始~督促前3.9%、延滞督促を受けてから4.9%/無延滞者(1,898人):申込手続きを行う前87.7%、申込手続中5.3%、貸与中3.2%

2.奨学生の職業・年収

(1)奨学生本人の職業(択一)

奨学生本人の職業は、延滞者は全体で「正社(職)員・従業員」46.2%、「非正規社(職)員・従業員」27.4%、「無職・失業中/休職中」13.2%であるのに対し、無延滞者は全体で「正社(職)員・従業員」79.0%、「非正規社(職)員・従業員」11.9%、「無職・失業中/休職中」4.1%で、無延滞者の方が延滞者より安定した就業状況にあるといえる。

図2-1 奨学生本人の職業(択一)

図2-1奨学生本人の職業回答比率棒グラフ;延滞者(1,648人):正社(職)員・従業員46.2%、非正規社(職)員・従業員27.4%、自営業/家業8.5%、無職・失業中/休職中13.2%/無延滞者(1,898人):正社(職)員・従業員79.0%、非正規社(職)員・従業員11.9%、自営業/家業2.4%、無職・失業中/休職中4.1%

(2)奨学生本人の年収(択一)

奨学生本人の年収について、「300万円以下」の比率は、延滞者では合計60.9%であるのに対し、無延滞者では合計34.3%である。

図2-2 奨学生本人の年収(択一)

図2-2奨学生本人の年収回答比率棒グラフ;延滞者(1,648人):0円8.5%、100万円以下13.9%、100万円超~200万円以下18.0%、200万円超~300万円以下20.5%、300万円超~400万円以下17.9%/無延滞者(1,898人):0円3.0%、100万円以下4.3%、100万円超~200万円以下7.4%、200万円超~300万円以下19.7%、300万円超~400万円以下22.6%

3.延滞の状況

(1)延滞している理由 ※延滞者のみ

調査時点で延滞中の者に、延滞している理由を質問した。延滞している理由は、「本人の低所得」が62.8%で最も高い。次いで「本人の借入金(日本学生支援機構奨学金以外)の返済」が34.5%であり、男女別でみると、男性は女性に比べて比率が高い。また、「奨学金の延滞額の増加」は男女ほぼ同率となっている。

図3-1 延滞している理由(あてはまるものを全て選択)

図3-1延滞している理由回答比率棒グラフ;男性:本人の低所得60.1%、本人の借入金の返済38.8%、奨学金の延滞額の増加32.1%/女性:本人の低所得65.8%、本人の借入金の返済29.9%、奨学金の延滞額の増加30.0%

(2)延滞経験の有無 ※無延滞者のみ

調査時点で無延滞の者に、これまでに延滞したことがあるかを質問した。
「延滞したことがある」者は22.7%である。

図3-2 延滞経験の有無(択一)

図3-2延滞経験の有無回答比率円グラフ;無延滞者(1,898人):延滞したことがない69.1%、延滞したことがある22.7%、わからない8.2%

(3)延滞をしたときに最初にしたこと(択一)

調査時点で延滞中の者および無延滞者で「延滞したことがある」と回答した者に、延滞したときに最初に行ったことを質問した。無延滞者は「入金した」が72.6%で最も高いのに対し、延滞者は「奨学金相談センターに電話した」が26.3%と最も高い。また、延滞者は「何もしなかった」と回答した者が11.9%であった。

図3-3 延滞をしたときに最初にしたこと(択一)

図3-3延滞をしたときに最初にしたこと回答比率棒グラフ;延滞者(1,648人):入金した18.8%、返還期限猶予を申請した19.2%、奨学金相談センターに電話した26.3%、何もしなかった11.9%/無延滞者(431人):入金した72.6%、奨学金相談センターに電話した8.8%

4.返還期限猶予制度・減額返還制度について

(1)猶予制度の認知状況(択一)

返還期限猶予制度の認知率は、延滞者で80.9%、無延滞者で62.6%である。ただし、返還が始まる前までに認知していた比率は、無延滞者では合計で41.7%であるのに対し、延滞者では10.9%と大きな差がみられる。また、延滞者では「延滞督促を受けてから知った」比率が50.2%と、無延滞者に比べて高い。

図4-1 返還期限猶予制度の認知状況(択一)

図4-1返還期限猶予制度の認知状況回答比率棒グラフ;延滞者(1,648人):奨学金に申し込む前から知っていた6.3%、返還が始まる前に知っていた4.6%、返還が始まってから知った19.8%、延滞督促を受けてから知った50.2%、知らない19.1%/無延滞者(1,898人):奨学金に申し込む前から知っていた24.8%、返還が始まる前に知っていた16.9%、返還が始まってから知った18.8%、知らない37.4%

(2)減額返還制度の認知状況(択一)

減額返還制度の認知率は、延滞者で57.4%、無延滞者で48.9%である。ただし、返還が始まる前までに認知していた比率は、無延滞者では合計で34.5%であるのに対し、延滞者では7.2%となっている。また、延滞者では「延滞督促を受けてから知った」比率が35.6%と無延滞者に比べて高い。

図4-2 減額返還制度の認知状況(択一)

図4-2減額返還制度の認知状況回答比率棒グラフ;延滞者(1,648人):奨学金に申し込む前から知っていた5.2%、返還が始まる前に知っていた2.0%、返還が始まってから知った14.6%、延滞督促を受けてから知った35.6%、知らない42.6%/無延滞者(1,898人):奨学金に申し込む前から知っていた20.3%、返還が始まる前に知っていた14.2%、返還が始まってから知った13.0%、延滞督促を受けてから知った1.4%、知らない51.1%

(3)減額返還制度を何で知ったか(複数回答)

減額返還制度を知っている者(「奨学金に申込む前から知っていた」+「返還が始まる前に知っていた」+「返還が始まってから知った」+「延滞督促を受けてから知った」)に、減額返還制度を何で知ったかを質問した。
延滞者は「機構からの通知」で減額返還制度を知った比率が44.0%と最も高く、無延滞者は「返還のてびき」、「奨学金申請時・採用時の資料」で減額返還制度を知った比率がそれぞれ全体で49.6%、46.3%と高い。

図4-3 減額返還制度を何で知ったか(あてはまるものを全て選択)

図4-3減額返還制度を何で知ったか回答比率棒グラフ;延滞者:機構のホームページ19.5%、機構からの通知44.0%/無延滞者:奨学金申請・採用時の資料46.3%、返還のてびき49.6%

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独立行政法人日本学生支援機構 奨学事業戦略部 奨学事業総務課
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